ケガからの復帰時に気を付ける事をまとめ
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医師やかかりつけの整骨院、みてくれているトレーナーなどから
部活を再開していいよと許可が出て、心待ちにしてやっとできると喜んだ矢先・・・
思うように動けない、痛みが出るなどに悩んでいる方に相談をよく受けます。
そのような状態に陥らないためにどのようにすればよいか。
心構えと身体の準備について書いてみようと思います。
身体・脳や神経・心理的な変化が影響しているので出来なくても大丈夫です。
今までの練習で培ったものは身体が覚えています。
次第に思い出してもらいましょう。
患部の修復が終わり、リハビリもしっかり行い患部的には問題ない状態です。
でも、元に戻らないのは、元の動作が出来ていないことが大きな原因の一つとなります。
もともと動作は、あらゆる身体の部分が協力し合って自然に動いています。
『走る』という動作をもとにを考えてみましょう。
足先の指から首の筋肉まで自然に動くように仕組まれています。
その何処かで上手く周りについていけない部分があると動きの流れが切れてしまいます。
そこや他の部分に負担が掛り続けるとケガを繰り返してしまいます。
●身体的な変化
回復まで固定やリハビリ、別メニューを行っています。
筋力や関節の柔らかさが回復しケガが改善しました。
しかし、通常行ってきた筋肉の伸び縮みのスピードと地面を踏み込む力(出力)などを出す練習などを行っていないことが多いと思います。
さらには上半身や腕、頭の位置との動きのつながりなどもケガの期間中に鈍くなっていることを考慮しましょう。
回復中に復帰後、少しでも早く本調子に戻る為に動かせるところは全部動かす事。
さらにはケガした理由が身体にある場合、弱点も克服していくことも同時に行っていきましょう。
●脳の変化
脳は痛みを感じ続けると信号を受ける前に反応をするようになってしまいます。
脳内感作と言います。調べてみてください。
痛くなる動作をさせないように脳から命令が出てしまいます。
痛い動作はできるだけしない事が大切です。(固定後の関節運動は痛くても必要)
痛い事は身体には良いと思っている方もおられますが無難にやめておきましょう。
●心因的な変化
記憶がある中で、その動作や環境になると身体が萎縮してしまう。
怖さでブレーキがかかってしまう。日常でも過剰な安静を患部にしてしまう。
大事にしているようで使う機会が減り、患部を自然とかばい固めバランスを崩してしまいます。
どこからの動作に怖さがあるか、負荷の増減で観察する。
このように、ケガ後の変化は気づかない所で多く出てきます。
基礎動作はリハビリで行っていると思います。
その後ご自身の競技に必要な動作を小さな負荷~大きな負荷で行ってみる。
違和感が出たら負荷を下げ動作を見直す。
この事を入念に丁寧に繰り返していく事が非常に大事で抜け落ちているポイントとなります。
・ざっくりいうとボチボチ動いていこう!
・痛かったら負荷やスピードを落とそう。
・できる事は徐々に負荷を上げて確認しながらやっていこう
当院で推奨しているのはスクワットジャンプで状態を確認しよう。
跳べる?着地時痛くない?連続で出来る?片足で出来る?気持ちも身体もしっかり観察する?などなど)
あせる気持ちも理解できますが、結果的に早くゲームに戻ることができると思います。
『あのケガがあったから色々な事を考えるようになったんだ』
『ケガしたくないから自分の管理をまめにしよう!』
『身体の使い方を真剣に考える時間になった』
当院に来られている選手の言葉です。
皆さんも辛い経験をご自身の肥やしにして下さい。
お悩みの際はご相談ください。