猫背矯正
（姿勢矯正）

日常生活において、猫背になるのは次のような原因が考えられます。

●長時間の同姿勢

デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢でいる方は、猫背になりやすいとされています。
長時間同じ姿勢でいると身体の同じ部分に負担がかかってしまい、猫背などの楽な姿勢をとってしまいます。
そのような楽な姿勢をとり続けるうちに身体の筋力が弱まり、正しい姿勢をとることが難しくなってしまいます。

 

●筋力低下

姿勢を支える腹筋や背筋、体幹のインナーマッスルの筋力が低下していると猫背になりやすくなります。
姿勢は意識していなくとも筋力である程度支えられますが、これらの筋肉が弱くなっていると、筋力を使わない楽な姿勢をとってしまうのです。
運動不足の方や毎日同じ姿勢で仕事をすることが多い方などは筋力が低下し、猫背になりやすいとされています。

 

●作業をするときの環境が悪い

デスクワークや家事など、作業を行うときの環境が悪いことでも猫背になりやすいといわれています。
イスの高さが合っていない、モニターが遠い、台所のシンクが低いといった理由で身体を無理な体勢にしたまま作業をすることで、段々と姿勢が悪くなっていくとされています。

猫背によって、身体にはさまざまな不調が現れるとされています。
なかには、猫背が原因で慢性的なつらい症状に悩まされている方も多くいらっしゃいます。
猫背によって起こりうる主な症状には次のようなものがあります。

●慢性的な肩こり・腰痛

猫背の状態が続くと慢性的な肩こりや腰痛といった症状が出てくる場合もあります。
猫背は背骨の弯曲が強くなってしまう状態であるため、首や肩、腰といった部分に負担がかかります。
筋肉が緊張し血行が悪化することで、首や腰に疲労が蓄積されたり、痛みが出たりします。

 

●身体の不調

頚背部（首の後ろの部分）の筋肉の緊張は肩こりによる頭痛やめまい、耳鳴りといった身体の不調、不眠といった症状を引き起こす一つの要因となります。
姿勢が悪くなると、巻き肩や、ストレートネックになってしまいます。
すると身体のバランスが崩れてしまい、一部の筋肉に過度な負担がかかります。
通常、人間は身体に力を入れなくても姿勢を維持することが可能といわれています。
バランスが悪くなると負担がかかっている筋肉がより緊張してしまうため、疲労物質の排出が阻害され身体の不調や疲れやすさの原因となります。

 

●身体が動かしづらい

猫背になると肋骨の可動域が低下します。
肋骨の可動域が低下すると腹部の深層筋が上手く使用できなくなり、胸椎の可動性も下がります。
このため、体幹の運動が苦手になります。
体幹と四肢との連動性が働かず、首、肩関節、腰、股関節などに負担をかけてしまいます。
その結果、身体が正しく動かせなくなりケガをしやすくなってしまいます。

当院ではさまざまなところに不具合のある方にはピラティスを行い、自宅でリハビリを行っていただきます。
それでも身体の中に動かせない部位のある場合は、物療を使い組織の改善を行います。

●INBODY470での測定

まず、自分の現状を知ることが大切です。
当院ではINBODYにて身体の現状を確認し、目標を設定します。
また、来院のたびに測定を行うことで、変化を見ることが可能です。
スポーツ障害などでバランスの悪い部位を特定できます。
数値や写真を使って改善の経過や目的を再確認しながら測定していきます。

 

●姿勢の確認

猫背矯正（姿勢矯正）を行う際には、まず患者様の身体の動き方、身体の使い方を確認します。
動いている部分とそうでない部分、動きの際の身体のバランスなどを把握し、弱くなっているポイントを補うような施術を行っていきます。
歩き方や日常生活での動きの積み重ねが姿勢に影響するため、まずはどのような動きの特徴があるのかを確認するところから始めていきます。

 

●筋力をつける運動

猫背を改善するためには腹筋・背筋のほかに、姿勢を支える体幹のインナーマッスルを鍛えることが重要です。
猫背になっている多くの方がインナーマッスルを意識することができず筋力が低下しています。
そのため、インナーマッスルを中心に四肢の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。

 

●ストレッチ

猫背の方は筋肉が全体的に硬くなっているため、積極的にストレッチを行う必要があります。
ストレッチでも柔軟性が改善しない場合にはラジオ波などの物理療法を行い、身体の深部から血流を改善し筋肉の柔軟性を高めていきます。

猫背矯正（姿勢矯正）を行うことで身体にはさまざまな変化が現れます。
具体的には、次のような効果や症状の改善が期待されます。

●姿勢がよくなる

猫背矯正（姿勢矯正）を行うことで背骨に自然なS字湾曲が生まれ、姿勢がよくなるとされます。
そのため、頭の位置が身体の前方ではなくしっかりと身体の中心に位置し、首や肩にかかる負担の軽減が期待できます。

 

●痛みの改善

姿勢が改善されることで慢性的な肩こりや腰痛の改善に期待ができます。
背中の伸びた姿勢によって、首や肩、腰の緊張が緩和し血行不良が改善されるといわれています。
また、他の部分に慢性痛がある方も身体を安定させ正しく使うことができるため「痛みの回復を早める」「痛みの出現頻度の低下」「痛みの軽減」が見られます。

 

●見た目が良くなり自信がつく

背中が伸びることで背が高くなったように感じ、自信が持てるようになります。
姿勢が悪いと老けてみえてしまうほか、洋服なども似合わなくなってしまうことがあるため、そのような問題を解消することができれば私生活もより楽しいものにできるでしょう。